今回は不妊治療専門クリニック初診の体験記です。不妊治療専門クリニックの初診を受けたタイミングや当日の流れなどをまとめました。これから不妊治療をスタートさせる方の参考になれば幸いです。
不妊治療専門クリニックの初診予約をとったタイミングは夫42歳、妻38歳の時です
私達が不妊治療を始めようと思ったのは自己流での妊活で約2年間結果が出なかったのがきっかけです。排卵検査でタイミングを取るも撃沈続き。妻は30代後半、すでに高齢と言われる域です。
急いだほうがいいのは分かるけど心のどこかですぐに授かるだろうというまだまだ甘い考えがありました。しかもこの時は海外に住んでいたので本格的な治療をスタートするかどうか迷っていました。
とりあえず一般クリニック(海外)でできる血液検査と超音波検査をしましたが、本格的な治療は日本で行うことにしました。
ただ、女性よりも男性のほうが自分の事として捉えるまでに時間が掛かるかもしれません。私が実際にそうでした。
最近では不妊の原因は女性と男性半分ずつあることが認知されてきましたが、「当事者」ということをすぐに受け入れられるのかは別問題なんですよね。だから女性が「こうしたい!!」っていう事をはっきり伝えておくと男性にも分かりやすいかもしれません。
不妊治療専門クリニックの初診予約が1年先まで埋まっていて衝撃を受けた
日本に帰国して不妊治療クリニックに電話するとなんと初診予約を取るのに1年以上先になると言われ衝撃を受けました。
私達が住んでいる地域で高度不妊治療できるクリニックは当時2つしかなかったので1年先になるけれど予約だけ取ることにしました。
その後キャンセル待ちをゲットし半年後の初診予約が取れたんですが、不妊治療を受けている人がこんなにも多くいるなんて全く想像もできませんでした。
その間は一般の婦人科で初期検査やホルモン補充をしながらタイミング指導を受けました。
妊活を始めようと思ったら不妊専門クリニックと一般の婦人科どちらに行くべきか
私達の場合、不妊専門クリニックの初診が1年先だったのでそれまでは一般の婦人科に通いました。タイミング法ならどの婦人科でも指導してくれると思いますが、人工授精や体外・顕微受精となると高度な設備や技術が必要になるので高度治療に対応しているクリニックを探さなければなりません。
初めから不妊治療専門クリニックへ通うことに抵抗があったり、本格的な不妊治療までは考えていないけど基本的な検査はしておきたい「若い人」は最初は婦人科でもいいと思います。
ですが、すでに妊活歴1年以上の人や35歳以上なら専門クリニックへ行くといいと思います。それも出来るだけ早く。高度不妊治療に進んでもやはり年齢の壁というのは無視できません。治療しながら身体を休ませたいと思えば休めばいいんです。
私達夫婦も最初は「不妊治療しなくても大丈夫だろ」という気持ちでしたが、1年経っても授からなかったことで「焦り」と「タイムリミットが近づいている」という事実を突きつけれました。
パートナーとの足並みがまだ揃っていないならどちらか一方だけでも婦人科なり泌尿器科に行ってみると良いですね。
初診当日の流れ
初診は予約をしていたので待ち時間は長くありませんでしたが待合室には多くの人がいました。専門クリニックは初めてなので「こんなにいるのか」と人の多さに驚きました。1人で来ている人もいますがカップルで来ている人もいます。
人気のクリニックだと予約が取れた日が初診日になるので生理周期を合わせることは難しいと思います。実際初診では生理直前だったこともあり内診はしましたが、血液検査はなく治療の基本方針や妊娠の仕組みなどの説明で終わりました。
妻の場合は次の生理開始後から検査をすることになりましたが、初診でできる検査があればその場でする事もあります。
初診の持ち物や服装、支払った額
初診の際に持って行ったものは保険証、基礎体温表、ノート(先生の話を聞き逃さないようにメモするため)、他の病院で受けた検査結果です。
私達のクリニックでは基礎体温表を見せることはなかったのですが一応持っていきました。妻は甲状腺疾患もあったのでその検査結果も持っていきました。紹介状があればそちらも準備しておくといいですね。
服装はスカートのほうが素早く内診の準備ができますが寒かったのでズボンで行きました。タオルが用意されていたのでズボンでも問題ありませんでした。
初診の会計
・超音波検査
・妊娠検査(生理予定日直前だった為一応検査)
合計4229円でした。
不妊治療を始めるタイミングやペースは人それぞれ違います。夫婦の考え、身体の事、生活状況などカップルによって異なります。少しでも不妊治療のことや身体のことを考え始めたならできるだけ早めに受診することをオススメします。
思い立ったが吉日。検査や治療をしながら考え、進めたらいいと思います。身体の状態を知るだけでも大きな1歩になりますよ。
今回は不妊治療専門の病院選びのポイントをまとめました。いくつかある不妊治療専門の病院を私達がどのように選び、実際通って感じた事をお話しします。不妊治療専門の病院を選んでいる方の参考になれば幸いです。
不妊治療の病院選びで分かったこと
第1希望の病院にすぐに通えるとは限らない
私達が住んでいるのは地方で高度治療ができる不妊治療専門の病院は当時2件しかありませんでした。第1希望のAクリニックに初診予約の電話をして最短で取れた日が1年4か月後。もう1つのB総合病院にも問い合わせしてみましたが最短で8か月後でした。
結局第1希望のAクリニックの初診を待ちながら婦人科でタイミング指導を受けていました。(第1希望のクリニックにキャンセルが出たので実際の初診は早まりました。)
初めから自分に合っている病院かなんて分からない
いきなり不妊治療専門のクリニックには抵抗があるという人は一般の婦人科でスタートする選択肢もあると思います。しかし人工授精、体外受精、顕微授精まで視野に入れた時、治療できる病院が限られてくるのです。
初めは婦人科に通っていてもステップアップが必要になった時には高度治療が受けられる専門の病院へ転院しなければなりません。
不妊治療専門の病院に通うまでは自分たちのことを「少数派」だと思っていましたが、自分が思っている以上に実は不妊治療専門の病院に通っている人は多いです。あまり敷居を高く感じる必要はないと思いました。
不妊治療の病院選びは誰もが初めてです。正直通ってみないと分からないこともあります。治療の過程で考えが変わるかもしれません。妊活歴が長くなると入って来る情報や知識が増えたり、他のクリニックも気になります。
なので、初めから1つの病院に固執する必要はないのかなと思います。病院との相性も人によって感じ方が違いますしね。私達も常に他のクリニックも視野に入れながら治療を進めています。
通いやすさは重要なポイント
不妊治療を始めると1周期に何度も病院へ行くことになります。タイミング法で1~3回、人工授精で5~7回、体外受精・顕微授精で10回以上と治療段階によっては毎日通院が必要になることもあるため時間的な負担も考慮しなければなりません。
治療実績も気になりますが通院のストレスを抑えることも大事です。体外受精に進む前に有名な他県の病院も検討しましたが、通院に伴うストレスや交通費、滞在費など総合的に判断し地元で最初の体外受精をすることに決めました。
待ち時間
私達が通っているAクリニックは予約制ですが平均30分ぐらいの待ち時間です。別のB総合病院にも1度行きましたが、予約していても待ち時間2時間、お会計まで3時間以上かかってかなりヘトヘトで帰ってきました。
頻繁に通院することになるので病院の日の拘束時間は結構大きな問題になります。妻は専業主婦なので比較的スケジュールのアレンジをしやすいですがお仕事をされている方は大変だろうなと思います。
口コミやホームページは徹底して調べる。1番オススメなのは周りで不妊治療している人に聞いてみること
病院選びの際ネットで口コミやホームページを調べると思います。ホームページに情報がしっかりと明確に示されている病院は患者の気持ちを理解してくれていますよね。

不妊治療という知らない世界に飛び込むには検討材料が必要ですがそれがないとかなり不安になります。口コミも有名な病院は件数も多いのですが地方の病院は口コミ自体がなかったり情報が古かったりします。ママリの様なアプリのほうが鮮度のいい情報が多いと思います。
一番オススメなのはその病院に通った事がある人や不妊治療をしている人の実際の話を聞くことです。妊活していることを周りには言いづらいかもしれませんが、逆に話しておくと「知り合いで不妊治療してた人がいるから聞いてみるね~。」と助けられる事もあります。経験者との繋がりがあれば具体的な情報が聞けるので病院選びの参考にできます。
妊婦さんや子供連れがいない病院を選ぶ
子供をなかなか授からないと誰もが感じる負の気持ち。男性より女性のほうが強く感じるのでしょうか。羨ましがったり落ち込んだりするのも妊活あるあるです。妊婦さんや子供連れの人が悪いことなんて1つもないのにね。
婦人科に通っていた時は周りは妊婦さんと子供連れが多かったです。不妊治療専門の病院にはお子さん連れの受診に配慮されている所もありそこに通うのは同じ悩みを持つ人達ですから何となく気は楽ですね。(たまに子連れの方はいますが圧倒的に少ないです。)付き添う男性側も通いやすいのは婦人科より専門クリニックです。
自分達が望む治療ができるか
不妊治療は大まかに高刺激と低刺激(自然派)に分かれます。男性に治療が必要な場合もありますね。
費用の面から見ても病院によって金額が違います。担当医制と複数で診られる場合もあります。最終的にどの方法で進めていくかは夫婦当事者が決めることです。これから通う病院の治療方針を確認し自分達が望む治療ができるのかを知っておくことが大切です。
妊活男性が思うこと
病院に通うのは女性の方が圧倒的に多いので女性がストレスなく自分の望む治療ができるかどうかっていうのが大事だと思います。通院日に男性が出来る事って少ないんですが、仕事に余裕がある時と大事な部分では必ず病院へ付き添っています。これが妻にとっては凄く嬉しい事のようです。ですから「通いやすさ」っていうのは大きいですね。
まとめ
妊活を始めた頃と時間が経過した時では見え方も変わってきます。最初に選んだ病院で上手く進み結果が出ればラッキーですがそれが分からないのが妊活です。
ステップアップする度にお金も掛かってくるので次の治療へ移るタイミングで1度立ち止まってみるのがいいかもしれませんね。費用がかさむ体外受精・顕微授精に進む際は慎重に選んだほうがいいですが、人工授精までなら割とフレキシブルに動きやすいと思います。